このたびJAPRS技術委員会では、年々タイトル数・生産量共に増加しているアナログ・レコードに関して理解を深めるために、1回目として「アナログ・レコードの基礎とカッティング」をテーマとする技術セミナーを、講師に(株)ミキサーズラボ/ワーナーミュージック・マスタリングの北村勝敏氏を迎えて11月17日(土) サウンドインスタジオBstにて開催しました。
Ⅰ部は北村氏講師による「アナログ・レコードの基礎」の座学。
アナログ・レコードに対する関心は高く、参加者から質問が積極的にされていました。
Ⅱ部は3曲を題材として、マスター音源・CD音源・アナログレコードの比較試聴などがされました。
第2回は来年に2月頃を予定しており、こちらは実際のカッティングマシンを使用して行う予定です。
Ⅰ部:
(1)「アナログレコードの基礎」(座学)
<歴史>
・エジソンのフォノグラフ ・機械式から電気式吹き込みへ
・ベルリナーのグラモフォン ・電気蓄音機
<レコードの種類>
・現在の主流レコード
かつてのレコード SP 4チャンネルレコードなども紹介
<再生原理>
・溝の形状 45-45方式 V-L方式 / モノ ステレオ / CD-4
・カートリッジ MC MM MI その他 / 発電原理
・RIAA RIAAイコライザーが必要な理由
・CD-4再生の仕組み なぜ1本の溝に4チャンネンル記録できるのか
<特性>
・周波数特性 ・S/N比
・Dレンジ ・CDとの比較
Ⅱ部:
「アナログ・レコード試聴」
M1
①マスター音源再生(192kHz/24bit)
② CD再生
③アナログレコード再生
M2
①CD音源再生
②アナログレコード再生
M3
①アナログレコード再生 【オリジナル盤】
② アナログレコード再生 【リマスター盤】